相撲の寺尾関の病気は何だった?家系だけではない力士の短命説「平均寿命は65.2歳」

速報

12月17日、元関脇・寺尾の錣山(しころやま)親方が60歳という若さで亡くなったことがわかりました。日本人男性にしては若い訃報に驚いたのですが、寺尾関と同じく力士だった2人のお兄さんも60前で亡くなられており、兄弟や家族が短命な家系だったのかと驚いた方も多かったと思います。でも調べてみるとお相撲さんの平均寿命は元々短く、近年伸びてきてやっと65.2歳のようです。寺尾関やご兄弟の病気や他の力士の亡くなった年齢から短命な原因がわかるのか調べてみることにしました。

相撲の寺尾関の病気は何だった?「母親も寺尾が高校生の時に癌で亡くなる」

錣山親方、と呼ぶよりも力士時代の「寺尾」の時の印象が強く残っているので、親しみを込めて「寺尾関」と書かせていただきます。

寺尾関は以前から不整脈や心臓に持病を抱え、入退院を繰り返していたそうです。

これは今年の2月に出ていた記事の写真ですが、かなり痩せてやつれている寺尾関の様子が見られます。

yahoo!ニュースより

私たちの知っている現役時代の寺尾関とは全然違いますね。

3人兄弟の末っ子の寺尾関ですが、長男の鶴嶺山(かくれいざん)さんは2020年に60歳で、次男の逆鉾(さかほこ)さんは2019年に58歳という若さで亡くなられています。

3人とも60歳、58歳という年齢で亡くなられているのは家系なのでしょうか。

調べてみるとお母さんの節子さんも寺尾関が高校1年生の時に癌で亡くなられているということです。

「寺尾」という名前はお母さんの旧姓で、お母さんが亡くなったことで相撲入りを決意したのだそう。

何歳で亡くなったのかはわからなかったのですが、寺尾関を30歳で産んだとしてもまだ40代半ばから後半なので、それよりももっとわかかった可能性もあります。

そう考えると皆さん短命ですが、お父さんの鶴ヶ嶺(つるがみね)は77歳と一番長生きだったそうです。

長男の鶴嶺山さんは急性心不全、次男の逆鉾さんは糖尿病、すい臓がんで亡くなられ、お父さんは敗血症で亡くなったのだそうです。

お兄さんも心不全で同じ60歳で亡くなられていることを考えると、家系もあったのかな、と思いますが、お相撲さんの平均寿命を見てみるとそうでもないのかもしれません。

寺尾関だけではない力士の短命説「命を削って熱戦を見せてくれている」

力士の平均寿命が気になって調べてみました。

検索画面の一番上には65.2歳とありますが、これは1978~1992年までの統計なので、もしかしたら現在は変わっているかもしれません。

戦後の昭和の力士の平均寿命をまとめた表がありました。

ヨミドクター「どうして力士は短命なのか」より

80前後まで長生きしている方も数名いらっしゃいますが、ほとんどが50代、60代で亡くなられ、27歳という若さの方もいらっしゃいます。

多くの相撲ファンが口をそろえて言うのは、「無理に食べて身体を作るのが原因だろう」ということです。

体を大きくするために食事量を増やし、決して健康とは言えない身体で命を削って力士というアスリートになっているのですね。

『食べて太る』ということは単純に脂肪を付けて身体を重くしているのですから、足腰にかなりの負担がかかっているでしょうし、心臓や血管系など、身体の中にも問題を抱えることが多くなってしまうでしょう。

食べるものが偏ることで糖尿病にもなりますね。

元々日本人の身体は遺伝的にも大きく作られるからだではないので、無理をすることで大きな負担になるのでしょう。

一度かかってしまった病気を治すのはなかなか難しく、引退後もいろいろな疾患や問題を引きずることも少なくはないのでしょう。

科学や医学が進歩しているのだから、力士の健康も見直して少しでも長生きできるように考えるべき、という意見も多く見られました。

これから相撲の伝統を継承していく力士の方々の健康も見直されるようになるといいですね。

寺尾関のご冥福をお祈りいたします。

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