5月に石川県で起きた地震の義援金をXの投稿やメッセージで募り、65万円以上をだまし取ったとして、住所不定で臨時職員の大塚和之容疑者が逮捕されました。大塚和之容疑者のXアカウントがまだ残っており、手口や逮捕までの経緯が見れたのでどのような流れだったのか詳しく見ていきたいと思います。
大塚和之はXフォロワー2万人「私にもメッセージきた」
まずは、大塚和之容疑者のXトップページを見てみます。
3匹の子猫の背景に自身の写真と思われるアイコンの画像です。
Xを始めたのは2010年からということで、13年も継続して投稿しているのでしょう。
投稿数は8万にものぼります。
フォロワーも12月20日の時点で2万2千人いて、いわゆる「万アカ」で注目されやすいアカウントとなります。
そんな大塚和之容疑者が義援金のツイートをし始めたのが能登地震が起きて後の6月頃からだといいます。
投稿を見てみると日付は6月14日になっています。
「是非協力させてください!」とのリプライもあります。
10人しかフォロワーのいない方が言うのと、大塚和之容疑者のように2万人のフォロワーがいる人が言うのとでは信頼度も影響力も違い、すぐに協力したいと声を上げる人もいたのかもしれません。
大塚和之容疑者はX(当時はTwitter)の投稿画面だけではなく、個人的にダイレクトメッセージ(DM)も送っていたようです。
大塚和之容疑者が逮捕された後に「私にもDMきた」と言っている人が何名かいました。
投稿に関して「いいね」をした人に対して送ったのでしょうか。
直接言われて、なおかつ「ほとんどの人が1千円~2・3千円です」と言われると断りにくく、「これくらいなら協力しようかな」と思ってしまいそうです。
ニュースでは3万円騙された人もいるようなので、高額な金額を払った人もいるのかと思います。
復興が進まない被災地に少しでも力になればと、善意で託したお金が実は容疑者の生活費に使われていたとは思いもしなかったでしょう。
大塚和之が逮捕されるまで「証拠を見せてください」
大塚和之容疑者は5月からしばらくの間、DMで地震被災地への義援金を募り、それで得たお金で生活していたようです。
警察によるとその額は65万円以上になるということで、単純に1人が3,000円払ったとすれば被害者は約200人にものぼります。
5月から義援金を募っていたにもかかわらず、集めたお金を寄付する投稿などは見られず、どうなっているのか疑問に思った人がいたのかもしれません。
怪しいと思った人が実際に大塚和之容疑者の投稿にリプライしているのも見られます。
上のコメントをされていたのが12月1日でした。これに対してもうやむやな返答しかなく、ますます怪しくなってきたと思ったところで、翌12月2日に大塚和之容疑者がこのような投稿をします。
「検査入院で暫くツイート休みます」
その日は大塚和之容疑者が集めた義援金を生活費に充てていたと麹町警察署に自首した日でした。
恐らく詐欺を疑われ、もう逃げられないと思い白状しに警察署に行ったのではないかと思われます。
「検査入院」と嘘をついたあたりが少し謎ですが、本当のことを話すのは情けなくてできなかった。
もしくはあわよくば逮捕されたことが公に知られてなければ何食わぬ顔で戻ってこようと思ってのことだったかもしれませんね。
でもそれもここまで大きくニュースになってしまったらそうはいかないですね。
大塚和之容疑者の投稿の中には時事ニュースも含まれており、日テレの社員が24時間テレビの募金を着服したことも載っていました。
「お前が言うか?」
とは正にこのことです。
バレないと思って自分のしたことを棚に上げて正義感を全面に出していたのでしょうか。
それともこのニュースを取り上げている人が詐欺をしているはずはないだろうと思わせるためのカモフラージュだったのでしょうか。
どちらにしてもやっている事は卑怯で軽蔑してしまう行為です。
裁判の様子などもニュースになればまた追記していきたいと思います。