2023年3月、保育園児の次女(4)に不凍液や向精神薬などを飲ませて殺害したとして、父親である台東区の細谷健一(ほそやけんいち)容疑者(42)と母親の志保(しほ)容疑者(37)が逮捕されました。
次女は司法解剖などの結果から中毒死の疑いがあるということです。
細谷けんいち容疑者は『浅草ホテル旅籠』というホテルを経営していたとみられています。
なぜ実の娘を殺害するに至ったのか、経緯や動機が気になるので調べてみたいと思います。
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既にいくつかの媒体で報道がなされているのですが、細谷健一容疑者は父親の代から続くホテルを浅草で経営しており、2020年には建物を増築してリニューアルオープンし、現在は多くの宿泊客で賑わっているとのことです。
円安の影響もあり海外からの観光客も増えていることでしょう。
その他にマンションの家賃収入だけでも月200万円もあるとのこと。
妻の細谷志保容疑者に関する職業は明かされていないので、ホテルや家賃収入だけで充分生活できる環境だったのではないでしょうか。
だからこそ今回の事件の不可解さが際立ちます。
細谷健一容疑者と志保容疑者は、次女である美輝(よしき)ちゃんに致死量に相当するほどの多量の向精神薬の成分に加え、自動車のエンジン冷却などに使う不凍液の成分を飲ませた疑いが持たれています。
冷蔵庫からは小分けにされた不凍液が見つかったとの報道も。
「保険金目当てか?」というコメントも見られましたが、一見収入には困ってなさそうな印象です。
どの報道機関でも見られるのが、美輝ちゃんの母親である細谷志保容疑者の違和感です。
「2019年夫婦喧嘩の末、志保容疑者が自室ベランダに放火、その後3人の子どもたちは児相へ一時保護されている」
「マンションの最上階に住んでいたが、エレベーターから玄関へ続く廊下にも荷物が散乱」
「普段から料理はせず、3人の子どもの食事はコンビニで買い与えていた」
「美輝ちゃんは搬送時、上半身は裸でおむつ姿だった」
「家の中はゴミ屋敷でゴミ山の中から美輝ちゃんの骨壺が出てきた」
など、美輝ちゃんが亡くなる以前から、亡くなった後も両親の異常さが垣間見えます。
特に母親である細谷志保容疑者は、仕事をしていなかったとすればある程度の家事はこなさなければいけないはずです。
細谷志保容疑者自身何か問題を抱えていて家事や育児ができなかったのなら、家事代行サービスや家政婦を雇う等、お金があればいくらでもできたはずです。
文春オンラインの記事にははっきりと「志保はサイコパスだ」と書かれています。
サイコパスは一般的に他者の感情や利益に無頓着であり、自己中心的で冷酷な行動をとる傾向があるとされています。
対人コミュニケーション能力も弱かったとすれば、自分の弱点を認め、他者に物事を頼むという素直な行動がとれなかった可能性もあります。
精神疾患を抱えていて向精神薬を処方されていたのではないでしょうか。
その向精神薬を次女に飲ませた可能性もありますよね。
上の写真は2月14日に逮捕され警視庁浅草署に入る時の細谷志保容疑者の写真です。
酷くうなだれ、歩ける状態ではなかったことから車いすで運ばれたのでしょう。
その様子はまるで「なぜ私が逮捕されなきゃいけないの?」とでも言いたげな表情です。
細谷健一容疑者の姉が亡くなったのが2018年で、美輝ちゃんが亡くなった時と同じ薬物中毒のような症状で亡くなっているということです。
一連の出来事の流れや周囲の声で見えてくるのは、細谷志保容疑者の異常さではないでしょうか。
もしかすると細谷健一容疑者は、知らず知らずのうちに志保容疑者の支配下に置かれ、その言動にあらがえなくなっていたのかもしれません。
どちらにせよ、良いこと悪いことの区別がつかずに妻に自由にさせていたのなら、夫である細谷健一容疑者にもその責任は問われて然るべきであり、親族や実の娘を殺害するほどの凄惨な罪を犯した罰はきちんと裁かれなければなりません。